水月夜
ところが、目をそらした直後、グイッと襟首を強く掴まれた。
襟首を掴んだほうに視線を向けると、ヒロエと紀子に拘束されたはずの直美が、私を睨みながら襟首を掴んでいた。
直美の行動に雨宮くん、ヒロエ、紀子の3人が目を見開く。
ジタバタと抵抗するが、襟首を掴む力が弱くなるどころか逆に強くなる。
首を絞められて息が苦しくなる。
それでも首を絞める手の力はゆるまない。
もうダメ、限界……。
そう思って目を閉じようとしたそのとき、直美の手が私の襟首から離れた。
呼吸が自由になった私は、ペタッとその場に座り込んだ。
なんとか死なずに済んだ私に、雨宮くんが駆け寄ってきた。
「柏木、大丈夫か?」
襟首を掴んだほうに視線を向けると、ヒロエと紀子に拘束されたはずの直美が、私を睨みながら襟首を掴んでいた。
直美の行動に雨宮くん、ヒロエ、紀子の3人が目を見開く。
ジタバタと抵抗するが、襟首を掴む力が弱くなるどころか逆に強くなる。
首を絞められて息が苦しくなる。
それでも首を絞める手の力はゆるまない。
もうダメ、限界……。
そう思って目を閉じようとしたそのとき、直美の手が私の襟首から離れた。
呼吸が自由になった私は、ペタッとその場に座り込んだ。
なんとか死なずに済んだ私に、雨宮くんが駆け寄ってきた。
「柏木、大丈夫か?」