水月夜
直美がポケットから取りだしたもの。


それは折りたたみ式の鋭利なナイフだった。


もしそれがヒロエと紀子に突き刺さったら……。


また『水月夜』の絵のとおりになってしまう。


『水月夜』が見せた絵のとおりにはさせない。


目つきを変えて直美の視線を正面から受け止めたそのとき。


「死ねぇぇぇぇっ‼︎」


直美が折りたたみ式ナイフを私たち3人に思いっきり振りあげた。


私たちはなんとか直美の攻撃をかわして避けた。


しかし、直美の攻撃は終わらなかった。


再び私たちのほうに目を向け、ダッシュでこちらに走ってきた。
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