明日キミに聴かせたい
必死でもがき、なんとか自力で上がった震える私の姿を見ながら3人は大笑いしながら「さすが神の子~不死身~あははは」と言いながら一人が私の濡れた髪に触れるなり「くっさ!」と鼻をつまむと後の二人はその姿にまた笑った。
そして笑い疲れたのか3人はしゃがみこんだまま震える私を湖に置き去りにした。
濡れた髪、濡れた制服姿を両親が見たら問い詰めてくるに違いない。だからと行って帰らないわけにはいかない。だけどこのまま帰れない。
そんな事ばかりを頭の中で繰り返していると、3人が去ってからどれぐらい経った頃だったか、一人の男性が近づいて来るなり私にタオルをかけながらしゃがみこんだ。
「歩ける?」
その言葉に私は、頷いた。