俺様ホストは 溺愛率100%
「さぁ、マダム行きましょうか?ここのお支払も、僕がしときますから」
そう言いながら、胸ポケットから今度はカードを取り出した。
「えっ…えっ…」
流星というホストに肩を抱かれ、頬を赤く染めながら戸惑っているお客さん。
「マダムにピッタリなワイン、うちの店に置いてあるんですよ。一本、20万円。まぁ、僕がおごるのでマダムは何も気にせず、店に来てくださいよ」
キラキラの笑顔で流星が言うと、さっきまで頬を赤く染めていたお客さんの顔色が、真っ青になった。
「こ…今度にするわ。お会計ね…はい、2500円」
「…丁度お預かり致します。あ…レシート…」
「いらないわ!」
お客さんは会計を済ませると、逃げるように帰って行った。
嵐が去ったように感じた。