俺様ホストは 溺愛率100%
けど、まだほっと胸を撫で下ろせない。
「…」
だって、まだこの男がいるから。
「…お客様を待たせんなよ」
「!」
じっと見つめていると、胸ポケットにカードをしまいながら流星が言った。
え?
「お騒がせして申し訳ございません。大変お待たせ致しました」
キラキラの笑顔で流星が謝罪したのは、レジを待っていたお客さん。
あ…しまった!
「いえ…」
待っていたお客さんも頬を赤く染め、照れている様子。
「も…申し訳ございません!お待たせ致しました!」
慌ててレジ打ちを再開すると、流星は静かにその場から立ち去った。
周りにいる女の人のほとんどが、流星を目で追っている。
「はぁ…素敵…」
後ろからそんな声が聞こえたが、さっきの出来事を挽回すべく猛スピードでレジ打ちをした。