俺様ホストは 溺愛率100%
「疲れた…」
レジ打ちを再開して、1時間。
やっと、閉店時間になった。
「七海ちゃん、大丈夫だった?」
レジで精算をしていると、声を掛けてきたのは田嶋さん。
「いきなり怒鳴られてビックリしたでしょ?」
「まぁ…はい…」
けどー…
あの流星っていうホストが来てくれたからー…
「丁度、店長を呼びに行く時に流星くんが来てくれたから良かったわぁ」
「…」
流星くん?
田嶋さんから出た言葉に、手が止まる。
「カッコ良かったわよねぇ!怒鳴ってきたお客さん、真っ青な顔で帰ってったわよ」
何で…さっき知り合ったばかりのホストに対して、流星くん?
「その後、流星くんサービスカウンターに寄ってくれて。"余計なことをしてしまったなら、申し訳なかった"ってわざわざ、謝りに来てくれたのよ」
そう話す田嶋さんの頬も、少し赤く染まっている。
「お客さんが因縁つけてきただけだし、こっちは穏便に済ませられて良かったから謝ることないのに。やっぱ、No.1になるような男の人は違うわよねぇ」
田嶋さんの言葉の語尾に、ハートマークがついているのがわかる。
い…
いつの間に、そんな仲良くなったの?