リングサイドブルー
3
昼食後、千晃が眠気をこらえながらコードの書き換えをしていると、直通電話の浮かれた着信音が鳴った。
受話器を取る前に、ちらりとディスプレイに表示された電話番号を見る。それだけでどこからの電話かすぐに分かった。親会社の総務部システム課だ。
「おつかれさまです。森住です」
『ああ、どうもおつかれさまです、システム課の橋爪ですが』
「塚原さんっすよね? ちょっとお待ちください。代わります」
千晃は釣りサイトばかり見ている隣の席の中年社員に、そのまま受話器を渡した。誰から電話があったとも言ったわけではなかったが、千晃の砕けた口調から相手を判別したようだった。すんなりと会話が始まった。
(また不具合か。作ったのはうちの会社だけど、使う側も修正する側も使いにくいんだよな。まあ、そういう面倒くさいもの作っておかないと、継続的な仕事が得られないわけだし、ご苦労なことだ)
千晃は欠伸をかみ殺して、コーヒーボトルの蓋を開けた。
昼食後、千晃が眠気をこらえながらコードの書き換えをしていると、直通電話の浮かれた着信音が鳴った。
受話器を取る前に、ちらりとディスプレイに表示された電話番号を見る。それだけでどこからの電話かすぐに分かった。親会社の総務部システム課だ。
「おつかれさまです。森住です」
『ああ、どうもおつかれさまです、システム課の橋爪ですが』
「塚原さんっすよね? ちょっとお待ちください。代わります」
千晃は釣りサイトばかり見ている隣の席の中年社員に、そのまま受話器を渡した。誰から電話があったとも言ったわけではなかったが、千晃の砕けた口調から相手を判別したようだった。すんなりと会話が始まった。
(また不具合か。作ったのはうちの会社だけど、使う側も修正する側も使いにくいんだよな。まあ、そういう面倒くさいもの作っておかないと、継続的な仕事が得られないわけだし、ご苦労なことだ)
千晃は欠伸をかみ殺して、コーヒーボトルの蓋を開けた。