リングサイドブルー
「ええ?」
突然塚原が声を上げ、そのデスクに視線が集まった。塚原はきょろきょろと落ち着きなく視線を動かし、それからブロックメモに走り書きをした。千晃は横から文字列を覗き込んだ。
大手情報システム会社数社の名前が書き連ねられている。その中にぽつんとベンチャー企業が混ざっているが、業界では知られた会社だ。しかし、これが一体なんだというのだろう。
「ああ、はいはい。すぐ上に回します」
いつもの釣りトークもないままに、塚原は慌てて受話器を置いた。それからメモを毟り取って席を立った。
「どうしたんすか」
千晃はすかさず声をかけた。
「まずいぞ」
「なにが?」
他のデスクから声が上がる。
「ずっと噂はあったけど、どうやら新規で業務基幹システム開発が始まるらしい」
あれだけ使いにくいアプリケーションなのだから、それも当然だと思ったが、走り書きされた情報システム会社の名前からしていやな予感しかしない。
突然塚原が声を上げ、そのデスクに視線が集まった。塚原はきょろきょろと落ち着きなく視線を動かし、それからブロックメモに走り書きをした。千晃は横から文字列を覗き込んだ。
大手情報システム会社数社の名前が書き連ねられている。その中にぽつんとベンチャー企業が混ざっているが、業界では知られた会社だ。しかし、これが一体なんだというのだろう。
「ああ、はいはい。すぐ上に回します」
いつもの釣りトークもないままに、塚原は慌てて受話器を置いた。それからメモを毟り取って席を立った。
「どうしたんすか」
千晃はすかさず声をかけた。
「まずいぞ」
「なにが?」
他のデスクから声が上がる。
「ずっと噂はあったけど、どうやら新規で業務基幹システム開発が始まるらしい」
あれだけ使いにくいアプリケーションなのだから、それも当然だと思ったが、走り書きされた情報システム会社の名前からしていやな予感しかしない。