リングサイドブルー
「どーすんすか。行き場ないっすよ、俺ら」千晃はそんな他人事のような態度に腹を立てていたが、
「まあ、急に仕事がなくなるってわけじゃないだろ。親会社からの仕事はなくなっても、他のグループ会社からの仕事は残ってるわけだし。まあこの部門も人員削減にはなるだろうけどな」と男はあくまでも楽天的に構えている。
「誰かが異動となったら、まずは森住からだな。若いやつのほうが仕事の覚えもいいしな」
また別の男性社員が口元をにやにやとさせている。
「はあ? 無理ですよ」
本を読んでただ知識を詰め込めばいいだけの仕事じゃない。かといって、心暖をひとり放置してプログラミングの練習をするわけにもいかない。たった二人の家族だから、一緒にいられる時間は大切にしたかった。
ならば、仕事の空き時間を使っていろいろと学べばいいのだが、それをしてしまうと異動の話が振ってくる。この班にいられるのは、労働意欲が薄く、他では役に立たないからなのだ。
「まあ、急に仕事がなくなるってわけじゃないだろ。親会社からの仕事はなくなっても、他のグループ会社からの仕事は残ってるわけだし。まあこの部門も人員削減にはなるだろうけどな」と男はあくまでも楽天的に構えている。
「誰かが異動となったら、まずは森住からだな。若いやつのほうが仕事の覚えもいいしな」
また別の男性社員が口元をにやにやとさせている。
「はあ? 無理ですよ」
本を読んでただ知識を詰め込めばいいだけの仕事じゃない。かといって、心暖をひとり放置してプログラミングの練習をするわけにもいかない。たった二人の家族だから、一緒にいられる時間は大切にしたかった。
ならば、仕事の空き時間を使っていろいろと学べばいいのだが、それをしてしまうと異動の話が振ってくる。この班にいられるのは、労働意欲が薄く、他では役に立たないからなのだ。