リングサイドブルー
実は、親会社のシステム課は残業上等、休日出勤も当たり前だと聞いている。もちろん、開発以外の業務は無視して帰っていいということにはなっているから、初めのうちから、何が何でも定時上がりをする人間だ、というように刷り込んでしまうことが肝心だ。
オフィスビルの立ち並ぶ通りをしばらく進むと、近隣のビルを二つ飲み込んだような大きさの、白い外壁の近代的な建物が見えた。ここが、しばらくの職場になる。
「ほら、心暖。このビルで働くんだよ」
心暖は口ぽかんと開けたまま、ほぼ真上を見ている。
「でっかいねえ」
「そうだね」
日曜だというのに、ビルの中からスーツ姿の男性が出てきた。寝癖のついた頭をがりがりと掻きながら、となりのコンビニに吸い込まれていく。
そのすぐあとに鮮やかな青のスカートをはいた女性が、颯爽とした足取りで向かいのカフェに入った。
ちょうど昼の休憩時間なのか、ビルからは次々に人が吐き出されてくる。
オフィスビルの立ち並ぶ通りをしばらく進むと、近隣のビルを二つ飲み込んだような大きさの、白い外壁の近代的な建物が見えた。ここが、しばらくの職場になる。
「ほら、心暖。このビルで働くんだよ」
心暖は口ぽかんと開けたまま、ほぼ真上を見ている。
「でっかいねえ」
「そうだね」
日曜だというのに、ビルの中からスーツ姿の男性が出てきた。寝癖のついた頭をがりがりと掻きながら、となりのコンビニに吸い込まれていく。
そのすぐあとに鮮やかな青のスカートをはいた女性が、颯爽とした足取りで向かいのカフェに入った。
ちょうど昼の休憩時間なのか、ビルからは次々に人が吐き出されてくる。