リングサイドブルー
職場の先輩たちから聞かされる、取引先と自社とのあいだで板ばさみになっている様子や接待釣りトークから、頭の中ではやられキャラといったイメージが定着していたが、ふてぶてしさ前回のようすを見ていると、それらも全部便宜上の顔だったことがわかる。
会社での顔と父親としての顔、それを使い分けている自分と、ある種の親近感があった。
「ヅメ男さん、ゆずさんがUI見てほしいって」千晃が話を振ると「ああ、俺?」と橋爪が眉をひそめた。それからかったるそうに席を立って、優月のモニターを覗き込む。
「いんじゃねえの」
本当に何か見たのか疑問に思うほど、あっさりと返して、橋爪はまた自席に戻った。優月が橋爪の背中を目で追っている。
「トップのタブ切り替えやめてみたんだよね。慣れればそれでも使いこなせるっていうのはわかるんだけど、とにかくマニュアルがなくても直感的に触れるようにしたいから」
「ふうん。そういやちゃんと考えてるんだな、色調差も」
会社での顔と父親としての顔、それを使い分けている自分と、ある種の親近感があった。
「ヅメ男さん、ゆずさんがUI見てほしいって」千晃が話を振ると「ああ、俺?」と橋爪が眉をひそめた。それからかったるそうに席を立って、優月のモニターを覗き込む。
「いんじゃねえの」
本当に何か見たのか疑問に思うほど、あっさりと返して、橋爪はまた自席に戻った。優月が橋爪の背中を目で追っている。
「トップのタブ切り替えやめてみたんだよね。慣れればそれでも使いこなせるっていうのはわかるんだけど、とにかくマニュアルがなくても直感的に触れるようにしたいから」
「ふうん。そういやちゃんと考えてるんだな、色調差も」