リングサイドブルー
「見てますよ、言われなくたって。それにリファクタリングしてんなら、動かないのは明らかに俺のせいじゃありませんね。修正入れた、まきさんかゆずさんのせいでしょう。どこかバグらせたんじゃないですか」
優月は椅子を立ち上がり、テーブルを回り込んで千晃の後ろに立った。
「ちょっと手を止めて」
千晃がキーボードから手を離すと、優月はマウスを奪い取って画面をスクロールした。作りかけのプログラムの粗さがしだ。
「ここもまた、ローカル変数使い回し。俺、前にも言ったよね。仮定の幅が広いと、それだけ処理に時間掛かるから、新しく宣言いれないとだめだって。せっかく神長に設計書いてもらってるのに、なんで毎回こんなに崩しちゃうの」
「俺は設計通りにやってます」
「だったらこんな風になるわけないし」
「優月」
言い合いに、開発責任者である神長の静かな声が割り入った。優月が仕方なしといったようすで黙り込む。
優月は椅子を立ち上がり、テーブルを回り込んで千晃の後ろに立った。
「ちょっと手を止めて」
千晃がキーボードから手を離すと、優月はマウスを奪い取って画面をスクロールした。作りかけのプログラムの粗さがしだ。
「ここもまた、ローカル変数使い回し。俺、前にも言ったよね。仮定の幅が広いと、それだけ処理に時間掛かるから、新しく宣言いれないとだめだって。せっかく神長に設計書いてもらってるのに、なんで毎回こんなに崩しちゃうの」
「俺は設計通りにやってます」
「だったらこんな風になるわけないし」
「優月」
言い合いに、開発責任者である神長の静かな声が割り入った。優月が仕方なしといったようすで黙り込む。