リングサイドブルー
自分で勝手に壁を作って、相手を受け入れまいとしている時点で、その答えをも、分からなくしているのだから。
優月は、状況を自然体のまま受け入れてくれている。少しだけ甘えられたら、何かが変わるだろうか。
以前首藤から言われていた言葉が、今頃になって現実味を帯びてきた。
「ゆずさん、今日一つお願いしたいことがあるんですが、いいですか」
☆
退社してすぐに、千明と優月は駅に向かった。そこから二人はいったん別行動をとることにした。
千晃が実家まで心暖を引き取りに行く間、優月には、一足先に地元駅に向かってもらった。その目的は、地元洋菓子店の人気スイーツ、ロールケーキだ。
出向中は、帰宅時間の関係で厳しいだろうと諦めていたのだが、直接向かってもらえば、間に合うかもしれない。
心暖と一緒に電車に揺られていると、ポケットの中でスマートフォンが振動した。ダウンロードしたばかりのメッセージアプリに、優月からの連絡が入っている。
優月は、状況を自然体のまま受け入れてくれている。少しだけ甘えられたら、何かが変わるだろうか。
以前首藤から言われていた言葉が、今頃になって現実味を帯びてきた。
「ゆずさん、今日一つお願いしたいことがあるんですが、いいですか」
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退社してすぐに、千明と優月は駅に向かった。そこから二人はいったん別行動をとることにした。
千晃が実家まで心暖を引き取りに行く間、優月には、一足先に地元駅に向かってもらった。その目的は、地元洋菓子店の人気スイーツ、ロールケーキだ。
出向中は、帰宅時間の関係で厳しいだろうと諦めていたのだが、直接向かってもらえば、間に合うかもしれない。
心暖と一緒に電車に揺られていると、ポケットの中でスマートフォンが振動した。ダウンロードしたばかりのメッセージアプリに、優月からの連絡が入っている。