箱入り娘に、SPを。
彼からすれば大失態かもしれないが、こうしてちゃんと会いに来て話までして謝罪してくれているだけで、誠意しか感じられなかった。
好青年というのはまさに鬼塚さんみたいなひとをいうのでは?
「鬼塚さん、謝らないで。顔を上げて」
「ダメです!一生こうします!」
「お仕事とはいえ、こんな私を守ってくださってありがとうございます。鬼塚さんには感謝しかないです。だから、顔は上げましょ」
「い、いいんですか?」
「もちろん」
おそるおそる顔を上げてくれたものの彼はとても落ち込んだ表情で、きっとずっと気にしていたのだろうなと想像がつく。
ふと、まさか、と違うことを考えついた。
「もしかして小太郎さんになにか言われた?」
「そ、そういうわけではないのですが…」
「言われたね?」
「ぎくっ」
声に出てる。また笑いを誘われてしまった。
「なんて言われたの?」
「当然のことですが、警察官である以上、如何なる時も気を抜いてはならないと…」
「そんなこと言うのー?」
「怒ってはいなかったです!でも三上さんの場合は逆にそれが怖いんすよ!」
────冷静にキレるひとの方が、怖かったりするもんね。ちょっと分かる気がする。
バッカもーん!と大声でキレる父より、ダイニングテーブルを挟んで「美羽、そうじゃないわよね?」と静かに目を細めて尋ねてくる母の方が怖いと思っていたこともあった。
好青年というのはまさに鬼塚さんみたいなひとをいうのでは?
「鬼塚さん、謝らないで。顔を上げて」
「ダメです!一生こうします!」
「お仕事とはいえ、こんな私を守ってくださってありがとうございます。鬼塚さんには感謝しかないです。だから、顔は上げましょ」
「い、いいんですか?」
「もちろん」
おそるおそる顔を上げてくれたものの彼はとても落ち込んだ表情で、きっとずっと気にしていたのだろうなと想像がつく。
ふと、まさか、と違うことを考えついた。
「もしかして小太郎さんになにか言われた?」
「そ、そういうわけではないのですが…」
「言われたね?」
「ぎくっ」
声に出てる。また笑いを誘われてしまった。
「なんて言われたの?」
「当然のことですが、警察官である以上、如何なる時も気を抜いてはならないと…」
「そんなこと言うのー?」
「怒ってはいなかったです!でも三上さんの場合は逆にそれが怖いんすよ!」
────冷静にキレるひとの方が、怖かったりするもんね。ちょっと分かる気がする。
バッカもーん!と大声でキレる父より、ダイニングテーブルを挟んで「美羽、そうじゃないわよね?」と静かに目を細めて尋ねてくる母の方が怖いと思っていたこともあった。