僕の事飼いならしてよ
陸君は、私のあごを手に乗せると、クイッと上に向けた。

「んっ……」

欲情しているような、そんなキス。

終わった後は、お互い吐息が漏れた。


「本当は、晴花さんが欲しいんだけどな。」

「それは、高校を卒業するまで、おあずけって言ったでしょ。」

「チェッ。」

おあずけをくらった陸君は、急に冷たくなって、私の元を離れた。


「あーあ。卒業まであと、半年か。」

「その前に、大学受験があるでしょ。」

そっと、陸君の手を握った。

「見てて。僕、絶対晴花さんと同じ大学、受かってみせるから。」

「うん。」

ふと見上げた陸君の表情を見ると、年相応の顔をしている。

そうだよね。

陸君、まだ高校生なんだよね。

私みたいな年上の女と付き合って、よかったのかな。
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