僕の事飼いならしてよ
陸君が倒れたと言う知らせを受けて、私は保健室に行った。

「失礼します。」

一応ノックして入ったけれど、保健の先生は、今いないみたい。

辺りを見回すと、ベッドに陸君が制服姿で、眠っていた。

起こしたらいけないと思って、そっとベッドに近づく。


「陸君。大丈夫?」

聞こえてはいないけれど、言わずにはいられない。

確かに運動は苦手だけれど、倒れたりするなんて。

私は、陸君の手を握った。

「ん……」

「あっ、起こしちゃった?」

目を擦りながら、こっちを向いた陸君は、顔を反対側に背けた。


「来たんだ。」

「それは、教え子が倒れたって聞いたら、担任としては来るじゃない。」

「教え子だから?」

胸がキューンと鳴った。

「それは……」

すると陸君は、急にこっちを向いて、私を引き寄せた。
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