僕の事飼いならしてよ
「陸君……」

きっと、好きって言葉を出さなきゃいけない時があるなら、この瞬間なんだと思う。

「ちゃんと見てるよ。」

「晴花さん?」

「ちゃんと、彼氏だと思ってる。好きだから。」

すると陸君の顔が近づいてきて、私達はキスをした。

「あー、やっぱり抱きたい。」

「卒業したらね。」

私は陸君の体を、パシッと叩いた。


「ところで、どうして倒れたの?睡眠不足?」

「ん、まあ……そんなとこ。」

ベッドから立ち上がった陸君は、思いっきり背伸びをした。

「なに?受験勉強?」

そんな事を聞くと、陸君はじーっと私の方を見た。

「……笑わない?」

「笑わないよ。」

髪を掻き上げながら、陸君は私の耳にぼそっと、呟いた。

「は?」

「だからその……晴花さんが、一時期離れようって言ったから、眠れなかったんだよ。」
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