僕の事飼いならしてよ
そして、あの日がやってきた。

学校の、体育祭だ。

「陸君は、何に出るんだっけ?」

「1,000m走。」

何気に聞いた私は、耳を疑った。

「今、1,000m走って言った?」

「言った。」

陸君当人は、青白い顔をしている。

「だ、大丈夫なの?」

「大丈夫、大丈夫。」


何が、大丈夫か。

担任だから知っているけれど、陸君は体育3の成績。

決して、運動が得意な訳ではない。


「おい、宮本。」

そんな時、体育5の男が現れた。

佐々木圭君だ。

「1,000m走出るんだってな。頑張れよ。」

佐々木君が、喝を入れるように、陸君の背中を叩くと、彼は前によろけた。


「ちょっと。何で佐々木君が、1,000m出なかったの?」

「何でって、一人3種目までって先生が、言ったんじゃないですか。」
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