あたしはまた、キミと出会う
( *‘ω‘ *){第三章:離れてしまった
「いってきまーーす」



「和希、車に気を付けてね」





 笑顔で和希お兄ちゃんを学校に見送ったお母さん。

 いつもと変わらない日々が続いている。


 ただそこにそーたお兄ちゃんがいないだけ。









 あの日、お母さんは話してくれた。


 聞いてほしいだけだってあたしに言ってた。







 そーたお兄ちゃんの両親とお母さんは幼馴染なんだ。


 その幼馴染の輪の中に入ってきたのがお父さん。

 お母さんは一目ぼれしたんだって。


 すぐに恋仲になったけど、そーたお兄ちゃんのお父さんはお母さんが好きでいてくれたんだって。


 でも、戻れなかった。

 それが悲しくて寂しかった、って話してくれたよ。




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