あたしはまた、キミと出会う
こうしてあたしはまた和希お兄ちゃんの家に戻った。
お母さんは泣きながら抱きしめてくれた。
ありがとう
大好き。
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それからその次の日のこと
あたしはいつものように和希お兄ちゃんとそーたお兄ちゃんの遊びに混ざりに行きたくて玄関先で待ってた。
でも、こなかった。
和希お兄ちゃんもその日はなかなか帰らずでお母さんとお父さんは心配していた。
そして夕方7時に和希お兄ちゃんが一人で帰ってきた。
「和希?何があったの?」
「・・・颯太が・・」
「颯太くんが?」
「いきなり親が来て引っ越した」
え?
「なんで急に・・・」
そーたお兄ちゃんが・・・・いない・・?
「和希、あの夫婦が学校に来たってこと?」
「うん・・」
「子供を捨てといていまさら現れて連れてくなんてありえない。電話してみるわ」
そーたお兄ちゃん
そーたお兄ちゃん
もう
会えないの?