パクチーの王様 ~逸人さんがあやしい物を見ています~
「二番テーブル、パクチー抜きのピザとワインと、パクチー抜きのシーザーサラダです」
「やりたい放題だな……」
と注文を聞いた逸人はキッチンから、日向子たちを見る。
一瞬、自分と同じように、どうなってんだろうな、あの二人は……という目をしたのだが、逸人も、その件に関しては、やはり、突っ込んだりはしなかった。
他のテーブルの料理を芽以に渡しながら、
「大丈夫か?」
と気遣ってくれる。
「はいっ」
と答えながら、芽以は、やっぱり、逸人さんとなら、何処へでも行けるかもっ、と思い、体調の良くなった身体で夜の営業を無事にこなした。