パクチーの王様 ~逸人さんがあやしい物を見ています~
それにしても、日向子さんからは、圭太は、今は、バリバリ仕事を頑張っていると聞いていたんだが。
なにやら、様子がおかしいけど。
やっぱり無理してるのかなあ。
そんなことを思いながら、火を見つめている圭太の横顔を眺めていたのだが、暑さのせいか、くらりと来た。
「芽以? 大丈夫か?」
と芽以の異変に気づき、圭太が訊いてくる。
「あ、ああ、ごめん。
なんか暑かったからかな」
と言いながら、芽以は目眩が治まるのを待って、立ち上がると、火から離れた。
「そういえば、お前、なんで此処に居るんだ?」
とようやくその事実に気づいたように、圭太は訊いてくる。
「いや、お義母さんにお土産取りに来てって言われて」
と言うと、
「なんだ、そうなのか。
じゃあ、そこで待ってろよ。
俺が取ってきてやるから」
と圭太は母屋より近くにある西洋風の東屋を見て言ってくれる。