好きだから傷付ける
でも、限界だ。私は強くない。
拒絶されて平気な顔を
していられる様な人間ではない。
鬼藤くんとお弁当を食べなくなってから
1ヶ月が経った。初めの2週間は
寂しいと思っていたのに
人間というのは不思議なもので
1ヶ月も経てばそれを寂しいとは
思わなくなった。
元々、私はこうゆう人間だ。
1人ぼっちでお弁当を食べるのが
当たり前だった。
だから、元に戻っただけ。
そうやっていつの間にか
諦める様になった。
でも、忘れられない事もある。
鬼藤くんの笑顔とか。嬉しい言葉とか。
この屋上に沢山ある思い出は
忘れる事なんて出来ない。
美空「はぁ。」
吐き出したため息は青く広い空に
全て吸い込まれた。
私のため息に気付く人は
この屋上にはいない。
そんな当たり前な事が
無性に寂しく思えた。