好きだから傷付ける

木島「何、ため息なんてついてんだよ。」

美空「木島くんっ!」

いつかと同じ様に木島くんは
袋の中からパンを取り出す。
そして、いつかと同じ様に
空を見上げながら私に言った。

木島「雅來の事、諦めたら?」

美空「何でそんな事言うの?」

木島くんはパンを全て食べ終えると
それを牛乳で流し込む。

木島「美空の事、見てて辛くなる。
雅來に何度も断られてる
美空の姿見るとさ、悲しくなる。
何も雅來にこだわる事ないんじゃない?」

鬼藤くんにこだわってる訳じゃない。
木島くんの言う通り、他の誰かを
鬼藤くんの代わりになる人を
探す事も出来る。でも、探したくない。
鬼藤くんの事が好きだから。
こだわりじゃなくて好きだから。
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