好きだから傷付ける
本当にさっきの事は何にもなかったように
あまりにも鬼藤くんが自然な態度で
いるから、また私の不安は大きくなった。
美空「なかった事になっちゃうんだね。」
雅來「え?」
しまった。つい、口に...
美空「ごめん。忘れて。」
雅來「忘れられるかよ。
さっきも言っただろ?
不安に思う事があるなら言えよ。」
でも、こんな事を言ったら
嫌われちゃう様な気がして言えなかった。
だから、私は大きく首を振った。
そんな私を見て鬼藤くんは
ため息をついて、ああどっちに
転んでもダメだったんだって思った。