好きだから傷付ける

雅來「滝川がさっき言ってくれた言葉。
俺はあの人のようにはならないって
そんな事、言ってくれた人は
滝川が初めてだから。」

美空「大丈夫だよ。
鬼藤くんの事、ちゃんと
分かってくれる人は
私の他にも必ずいるから。」

同情していたのかもしれない。
鬼藤くんの言う通り。
私は多分、可哀想だと思ってた。

雅來「...なぁ、滝川。
お前、何で友達作らないんだ?」

美空「え?」

雅來「教室でいつも1人。
弁当食う友達もいないなんて
寂しくないか?」

でも、同情されてるのは私も同じだった。

鬼藤くんは本当に意外な人だ。
たまにしか学校に来ないのに
そんな事まで知ってるんだ。
< 19 / 197 >

この作品をシェア

pagetop