好きだから傷付ける
雅來「滝川がさっき言ってくれた言葉。
俺はあの人のようにはならないって
そんな事、言ってくれた人は
滝川が初めてだから。」
美空「大丈夫だよ。
鬼藤くんの事、ちゃんと
分かってくれる人は
私の他にも必ずいるから。」
同情していたのかもしれない。
鬼藤くんの言う通り。
私は多分、可哀想だと思ってた。
雅來「...なぁ、滝川。
お前、何で友達作らないんだ?」
美空「え?」
雅來「教室でいつも1人。
弁当食う友達もいないなんて
寂しくないか?」
でも、同情されてるのは私も同じだった。
鬼藤くんは本当に意外な人だ。
たまにしか学校に来ないのに
そんな事まで知ってるんだ。