好きだから傷付ける
美空「でも、彼は問題児だけど
ちゃんと私の事を助けてくれた。
私に怪我をさせた事、謝ってくれた。
親にも謝りに行くって言ってくれた。
悪い人じゃないの!本当に!
いっくんは許せないかもしれないけど
私は彼の事を許してる。
だから、誤解しないで欲しいの!
いっくんが私の事を大切に
思ってくれてる事も分かってるけど
彼の事を許してあげて。」
樹「美空は好きなんだ。彼の事。」
美空「...好き...ではないと思う。
でも、幸せになって欲しい。」
樹「幸せって?」
美空「過去に悲しい事があって
今、彼は家族と別々で暮らしてる。
私も両親と別々に暮らしてるけど
私とは違うんだ。私はワガママを
言ってこっちに残らせてもらった。
でも、彼は近くに住んでるのに
自ら別々に暮らす事を選んだ。
大切な人達の事を守る為に。
そうやって頑張る彼には
幸せになって欲しいの。」