好きだから傷付ける

ものすごく戸惑った。
こんな経験した事がなかった。
こんな想いも感じた事がなかった。

鬼藤くんの事は応援したいけど
受け止める準備までは出来てなかった。

友達になろう。
そう言ってくれたのは鬼藤くんが
初めてで、そうなりたいと思ったけど
不安の方が大きかった。

美空「...そうじゃなくて...!
鬼藤くんが昨日の事、反省してる事は
十分伝わってるから。
余計な事しないで欲しかったです。」

雅來「余計な事?」

美空「鬼藤くんには関係ない。
私に友達がいない事なんて。
私は鬼藤くんの友達になんてならない!
だって、どうせすぐに飽きるでしょ?
何日続く?毎日本当に学校に来る?
お昼休みに一緒にお弁当食べる?
遅刻も早退もしない?
期待させて裏切るのって1番最低だよ!」
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