好きだから傷付ける
私は、何をムキになってるんだろう。
何を期待してるんだろう。
学校一の問題児に何を言ってるんだろう。
鬼藤くんが怒ったらお終いなのに。
昨日少し、優しくしてもらったからって
昨日少し、距離が近くなったからって
何を強くなった気でいるんだろう。
雅來「飽きない。
滝川が俺の友達になってくれるのなら
毎日ちゃんと学校へ行く。
滝川を1人にはさせない。絶対に。」
嬉しかったけど、でも
嬉しいだけじゃいけないんだ。
美空「...努力しても...」
きっと私はその痛みには耐えられない。
変われないんだ、変わらない。
美空「叶わないものは信じられない。
絶対なんて信じられない。」
雅來「だったら俺が努力する。
滝川に絶対を信じて貰うために。
まずは1ヶ月。俺の事、見てて。
...じゃあ、学校で。」
鬼藤くんは私にカバンを
手渡すと走り去って行った。