好きだから傷付ける

木島「どんな方法使ったの?」

美空「え?」

私に話しかけてきたのは
今まで1度も話したの事のない
クラスメイト 木島 悟だった。

木島「あの雅來を学校に
来させるなんて滝川さんって
凄い人なんだな。」

美空「...そんな事ないよ。私は...」

木島「俺もずっと思ってたよ。
雅來は悪い奴じゃない。
俺と雅來は中学の頃から一緒でさ
その頃から雅來はやっぱり問題児
だったけど、でもあいつってさ
いつも人の為にしか戦わないから。」

美空「人の為?」

木島「中学の頃も、学校で
番張ってた上級生の事殴って
すぐに自宅謹慎になって。
その後も街で見かけたチンピラとか
いきがってるヤンキーとか
そうゆう奴らと度々問題になって
いつの間にか雅來には不良って
レッテルが貼られたけどさ
あいつはいつも弱い者を助けるために
戦ってただけなんだ。
雅來の正義は間違ってない
...と、俺は思う。」

美空「どうして、あなたは
助けなかったの?」
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