時のなかの赤い糸
この髪止めは、永倉が遥にくれたものだった。
タイムスリップして、その時絡まれた男達の集団に2回目守られた時に、永倉がくれた髪止め。
あれから、これをずっとつけていたんだ。
「はい!これでいいんですか?」
遥が永倉に赤い髪止めを渡すと、永倉は嬉しそうに頷いた。
「…じゃあ俺は」
そう言って永倉は自分の指につけてあったシルバーのリングを外した。
「ガキの頃からずっとつけてたんだ」
「ありがとうございます!」
遥は手のひらにリングを受け取ると嬉しそうに握り締めた。
「……口付けしろって!」
藤堂が二人を冷やかすと、遥も永倉も恥ずかしそうに目を合わせた。