あなたの名前は忘れたけれど。
「まじですか?」


廊下を歩く足を止めた。


俺が止まると、先輩も止まる。


「あぁ、本当だが?」


え、だって。え?


「…今までだって、何人も…何人も似たような奴居たじゃないですか?」


少し考える素振りをして、先輩はまた口を開いた。


「うん、そうだな」

「それならどうして!」


少し困ったような顔をする。


「…似てるからだ。あいつと俺が」


似てる?

いやいや、似てないだろ。


「似てないですよ」


先輩は…
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