届かない想い・愛される喜び

今日は、毎月行われている
診察日

病院にいくと
「あっ、性別もわかるよ
それに、この子、
  凄く綺麗な顔してるね。」
と、先生。
性別は、産んだときの
楽しみにさせてもらった。

この子が綺麗な顔をしているのは、
パパが綺麗な顔をしているからだ。
改めて、この子は
海音の子なんだ・・・と。

仕事も出来て、イケメンで
言い寄る女性は多く・・・
だけど、一度も間違いはなかった

やはり・・・・


「はい、南です。」
「‥‥‥‥あのっ‥‥」

「‥‥未姫か?」
「‥‥うん、仕事中にごめんなさい。」
「いや、大丈夫。
身体の方は、大丈夫か?」
「はい、今日検診日でした。
順調だそうです。
先生に、性別がわかると
言われたけど、聞いてない
それに、この子‥‥
  綺麗な顔をしているんだって。」
「綺麗な顔って、わかるの?」
「うん、画像が鮮明なの。」
「そうか‥‥見てみたいなぁ
‥‥あっ、気にしないでくれ。」
「見てみる、来月だけど。」
「えっ、良いのか?」
「うん、一緒に見て欲しい。」
「‥‥未姫っ‥‥ありがとう。」
「ごめんね、中々連絡出来なくて。」
「嫌、俺が悪いから。
夜に連絡する、良いか?」
「うん、待ってる。」
と、言って切った。
はぁ、ドキドキした。

夕方、母と樹也に
海音に連絡した事を話した。

先生のあの言葉が
なかったら・・・
私は海音に連絡しただろうか

母も樹也も
ニコニコと笑ってくれた。

その夜
海音から電話があり
謝罪の言葉からはじまって
母と樹也に挨拶に行きたいから
予定を聞いて欲しいと言われた。

わかったと、私が答えると
海音は、電話を切る前に
「未姫、本当にありがとう。」
と、言ってくれた。
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