キミに降る雪を、僕はすべて溶かす
一瞬、突き抜けたのは。
お兄ちゃんの子供が欲しいのかって。思いだった。
血を分けた妹のあたしを媒体にして、自分とお兄ちゃんを一つに繋げたいんじゃないかって。
それを隠し切れた自信はなかった。微かに顔が強張ったかも知れない。
ふと真顔になったミチルさんの眸が、メガネフレームの奥から一直線に貫いてた。あたしを。
「ちゃんと言っておくよ。隆弘の血を残したいっていう気持ちも、確かに嘘じゃない。でもそれ以上に僕は、りっちゃんとだから家族を作りたいんだよ。・・・何も持って生まれなかった僕に、人間らしい感情を教えてくれたのは、いつも僕だけを見て笑ってくれた小っちゃな女の子だった。その子といると、不思議と優しくなれた。温かくて可愛くて大好きだったよ、ずっと」
深い声が、細胞のひとつひとつに染み込んでく。
お兄ちゃんのオマケだって思ってた自分を、そんな風に思っててくれたな
んて。知りもしなかった。
結婚してから。開かずの扉を、ミチルさんから開いてくれることもある。
ほんのちょっとだとしても。・・・嬉しいって思う。すごく。
お兄ちゃんの子供が欲しいのかって。思いだった。
血を分けた妹のあたしを媒体にして、自分とお兄ちゃんを一つに繋げたいんじゃないかって。
それを隠し切れた自信はなかった。微かに顔が強張ったかも知れない。
ふと真顔になったミチルさんの眸が、メガネフレームの奥から一直線に貫いてた。あたしを。
「ちゃんと言っておくよ。隆弘の血を残したいっていう気持ちも、確かに嘘じゃない。でもそれ以上に僕は、りっちゃんとだから家族を作りたいんだよ。・・・何も持って生まれなかった僕に、人間らしい感情を教えてくれたのは、いつも僕だけを見て笑ってくれた小っちゃな女の子だった。その子といると、不思議と優しくなれた。温かくて可愛くて大好きだったよ、ずっと」
深い声が、細胞のひとつひとつに染み込んでく。
お兄ちゃんのオマケだって思ってた自分を、そんな風に思っててくれたな
んて。知りもしなかった。
結婚してから。開かずの扉を、ミチルさんから開いてくれることもある。
ほんのちょっとだとしても。・・・嬉しいって思う。すごく。