やさしくしないで ~なぜか、私。有能な上司に狙われてます~
早紀先輩は、営業の同期の人たちに呼ばれて行ってしまった。
この人たちの中で働くことも、もうないんだ。
そう思って座っていた。
一人でいたら、岡先輩が話しかけてくれた。
私は、岡先輩にもお酒を断った。
「やっぱ、俺のせいだよなあ。町田さんにも一応、事情を説明してたんだけど」
「聞いてくれなかったんでしょう?」
「ごめん、力不足で」
岡先輩は、深々と頭を下げた。
「先輩、やめて下さい。そのかわり、一つ聞いていいですか?」
「ああ、いいよ」
「もし、岡先輩が逆の立場ならあの状況で、許せましたか?」
「あの状況って、町田さんの立場でってこと?」
「はい」
「そうだなあ。僕は当事者だから。ああいう状況で何もできないってわかるけど。他の奴ならまだしも。相手はあの、町田さんだからなあ」
「そうですよね。きっと、町田課長だからダメなんでしょうね」
「まだ、ダメって決まったわけじゃ……」
「岡先輩が、ずっと眠ってるわけじゃない。朝になったら起きるだろうって。叱られました」
「それって、どういうこと?課長がそう言ったの?」先輩が驚いて聞き返した。
「ええ。でも、そのあと、話しかけてくれなくなりました」
「そうなんだ……」
私は、涙ぐみそうになるのをこらえる。
何とか力になってくれようとする岡先輩の優しい人柄がそうさせるのだ。
この人たちの中で働くことも、もうないんだ。
そう思って座っていた。
一人でいたら、岡先輩が話しかけてくれた。
私は、岡先輩にもお酒を断った。
「やっぱ、俺のせいだよなあ。町田さんにも一応、事情を説明してたんだけど」
「聞いてくれなかったんでしょう?」
「ごめん、力不足で」
岡先輩は、深々と頭を下げた。
「先輩、やめて下さい。そのかわり、一つ聞いていいですか?」
「ああ、いいよ」
「もし、岡先輩が逆の立場ならあの状況で、許せましたか?」
「あの状況って、町田さんの立場でってこと?」
「はい」
「そうだなあ。僕は当事者だから。ああいう状況で何もできないってわかるけど。他の奴ならまだしも。相手はあの、町田さんだからなあ」
「そうですよね。きっと、町田課長だからダメなんでしょうね」
「まだ、ダメって決まったわけじゃ……」
「岡先輩が、ずっと眠ってるわけじゃない。朝になったら起きるだろうって。叱られました」
「それって、どういうこと?課長がそう言ったの?」先輩が驚いて聞き返した。
「ええ。でも、そのあと、話しかけてくれなくなりました」
「そうなんだ……」
私は、涙ぐみそうになるのをこらえる。
何とか力になってくれようとする岡先輩の優しい人柄がそうさせるのだ。