やさしくしないで ~なぜか、私。有能な上司に狙われてます~
私は、課長の腕にぶつかってバランスを崩した。
床に尻餅をつくと覚悟した時、がっしりとした腕に支えられた。
転ばなくて良かった。
ホッとしたのもつかの間、力任せにぐいっと引き寄せられた。私は、課長の腕に支えられたまま、小さく声をあげた。
誰もいないオフィスなら、喜んで抱かれたままでいるけど。今は、そうではない。
真っ昼間のオフィスで、私は課長に肩を抱かれてる。
「大丈夫か?」
大丈夫じゃないです。
ここをどこだと思ってるんですか?課長に聞こえるぐらいの小さな声で言う。
彼は、イタズラっぽい笑みを浮かべて、私の顔をのぞき込むようにしている。
離れて下さい。
だから、顔近いって!!
「都?」
低く響く声とともに、私のこめかみのところに、軽く唇が触れたのが分かった。
課長!何してるんですか?
もがけばもがくほど、腕の力が強くなる。
もう!ふざけないで。
じたばたするほど、面白がって笑ってるのだ。
「可愛いな、お前」
くすっと耳元で笑われた。
「はあ?」
それだけで、私を身震いさせるには十分だった。
「もう大丈夫です。すぐに手を離してください」
「ん?ああ」
課長は言われた通り手を離して、デスクにあったファイルを私に差し出した。
「えっと……」
「それ持って、早く行ったら?仕事中だろ?」
「はい」
「その前に、鏡見て来い。顔真っ赤だぞ」
「はい」課長は、また悪魔のように、クスッと笑った。
床に尻餅をつくと覚悟した時、がっしりとした腕に支えられた。
転ばなくて良かった。
ホッとしたのもつかの間、力任せにぐいっと引き寄せられた。私は、課長の腕に支えられたまま、小さく声をあげた。
誰もいないオフィスなら、喜んで抱かれたままでいるけど。今は、そうではない。
真っ昼間のオフィスで、私は課長に肩を抱かれてる。
「大丈夫か?」
大丈夫じゃないです。
ここをどこだと思ってるんですか?課長に聞こえるぐらいの小さな声で言う。
彼は、イタズラっぽい笑みを浮かべて、私の顔をのぞき込むようにしている。
離れて下さい。
だから、顔近いって!!
「都?」
低く響く声とともに、私のこめかみのところに、軽く唇が触れたのが分かった。
課長!何してるんですか?
もがけばもがくほど、腕の力が強くなる。
もう!ふざけないで。
じたばたするほど、面白がって笑ってるのだ。
「可愛いな、お前」
くすっと耳元で笑われた。
「はあ?」
それだけで、私を身震いさせるには十分だった。
「もう大丈夫です。すぐに手を離してください」
「ん?ああ」
課長は言われた通り手を離して、デスクにあったファイルを私に差し出した。
「えっと……」
「それ持って、早く行ったら?仕事中だろ?」
「はい」
「その前に、鏡見て来い。顔真っ赤だぞ」
「はい」課長は、また悪魔のように、クスッと笑った。