やさしくしないで ~なぜか、私。有能な上司に狙われてます~
「そういえば、都?
あの後、どうだった?無事に帰れた?」
「ん?」
「ん?じゃないだろ?心配してたんだぞ」
作田君の方から、さらっと聞いてきた。
ええっと……
思わぬ展開に動揺してしまう。
なんて、答えよう。
無事とは言えないけど。
大丈夫だったって、答えるべきかな。
気持ちの部分では、大丈夫じゃないんだけど
「う、うん」
私は、あいまいな返事をした。
危険な目にはあってないと聞かれれば、なにもない。でも。なにもなかったわけではない。こういう場合って、何て言おう。
作田君が、わかるよと言うように頷いた。
「あの時、都、すごく酔ってただろう?」
「うん」
そうだったね。一応、自覚してるよ。
とりあえず、笑ってごまかす。
「最初、君のこと酔わせたからって、岡さんが責任感じて、連れて帰ろうとしたんだけど。岡さんって都と方向逆だろ?
それでどうしようかって困ってたら、町田課長がちょうどそこにいて。岡さんと代わってもらったんだ」