やさしくしないで ~なぜか、私。有能な上司に狙われてます~
ん?ちょっと、待って。
私は、まじまじと作田君の顔を見つめた。
「そうだったの?」
何てこった。
タクシー代くらい自分で払ったのに‼
聞いてくれればいいのになあ。
「ああ、間違いないって。俺タクシーに乗り込むまで見てたし」
そうだったんだ。
町田課長と入れ替わったのは、タクシー代が高かったからなのか。
がっくり肩を落とした。
「町田課長にお礼言っとけよ。いくら上司でも部下背負ってタクシー捕まえるの大変だったんだぞ」
背負った?
なに?
背負ったって言った?
「おんぶしてくれてたの?町田課長」
まさか。
「ああ、俺たちは、酔っぱらい女なんか、道路に転がしておけばいいって言ってたのにな」
「ひどいなあ」