男子校に咲く一輪の花
翌朝
ピピピピッ…
乃 『 んー…体が…重い … 』
ガバッ
起き上がるとめまいがした。
頭が痛くてクラクラする…。
でも起きなきゃ。きっと疲れてるだけだ。
階段を降りてキッチンまで行く。
めまいが強くなって来て…
バタン
優 『 おーい、なんだ今の音…っておい。乃愛』
倒れてる私に気づいて優斗くんが駆け寄って来た。
乃 『 ごめん…体が重くて…朝ご飯作れないかも…』
優 『 フラフラじゃねぇか、顔も真っ赤だし。
朝ご飯なんていいから、無理すんな。』
そう言ってリビングにあるベッドに私を寝かせてくれた優斗くん。
優 『 今、体温計取ってくるから待ってろ 』
乃 『 ん。ありがと』
ピピピ
優 『 38.8。熱あるな。今日は学校休め。』
乃 『わかった。ごめんね 』
優 『 謝るな、早く治すことが最優先だ』
そう言って、優斗くんは、冷えピタを貼ってくれて
おかゆも作ってくれた。
乃 『 ありがとう』
優 『 これぐらいどうってことねぇよ。
それより俺、学校行くからなんかあったら
すぐ連絡しろよ。』