旦那様は溺愛暴君!? 偽装結婚なのに、イチャイチャしすぎです
「探し物、もしかしてこれ?」
その声に驚き振り向くと、そこには津ヶ谷さんが立っていた。
彼が手にしているのは、青いカバーの私のスマートフォンだ。
「あっ、それです。お昼休みに忘れて行っちゃったみたいで」
「やっぱりそうだったんだ。落ちてたから、もしかしたら桐島さんので、後で取りに来るかなと思って預かってたんだ」
「ありがとうございます、助かりま……」
そう言いながらスマートフォンを受け取ろうと手を伸ばす。
ところが、掴もうとした私に対し、彼はそれをかわしてしまう。
……ん?
もしかして、からかわれてる?
「あはは、津ヶ谷さんってばからかわないでくださいよ。返してください」
笑顔をつくりながらまた手を伸ばすけれど、彼はまたかわす。
伸ばしてはかわされを何度か繰り返し、さすがにこちらの笑顔もひきつった。けれど、津ヶ谷さんはにこにことした笑顔のまま。
「返してほしい?そりゃあそうだよね。こんなアニメの画像ばっかり入ったスマホ、見られたくないもんね」
なっ!?
な、なんでそれを知っているの!?
ホーム画面は初期設定のままにしてあるし、もちろんロックもかけてある。なのにどうして……。
「なんで知ってるんですか……!」
「あ、やっぱりそうなんだ。いや、実は桐島さんが昼寝してたときに画面見えちゃってさ。こういうの好きなら画像も集めてるかなって」
か、カマかけられた!
案の定それにひっかかった私に、津ヶ谷さんはおかしそうに笑う。