溺甘系朧咲夜【完】


「そういうもんじゃない。ただ、咲桜が恋愛だなんだに意識囚われて無為な時間を過ごすくらいだったら、俺がその位置になってやるから勉強に集中しろってこと。今回のテスト、また頼が一位で笑満が二位だったろ?」


「そういうことですか……」


わーっ、恥ずかしいこと言ったー! だって先生がヘンなこと言うからー!


「その位置、ってどういう意味ですか?」


「そこは彼氏みたいなもんだと思ってりゃいいよ。世界で一番咲桜のこと甘やかしてやるから」


「恥ずかしいこと言わないでくださいっ!」


先生どうしちゃったってんだ⁉ 言ってることが頭がお花畑な人だよ!


「恥ずかしい? こうすることが普通になるのに?」


そう言って、私の顎に指をかけて上向かせてきた。ギャーッ! 眼福! じゃない、キラキラし過ぎててむしろ目に毒!

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