溺甘系朧咲夜【完】
「は? 流夜くんが咲桜の彼氏になるの? ふざけてるの? クビ差し出す気?」
否定された―――! ってかめっちゃ怖いこと言われた―――!
「あ、在義父さん落ち着いて、先生が彼氏になるって言ってもなんて言うかそう複雑なことではなくて――」
「大丈夫です。今まで以上に咲桜だけ見てますから」
「先生⁉」
否定してよ! クビかけられてんですよ⁉
「ふーん?」
あ、在義父さんの目線が痛い……。ジロジロと先生だけを見ているよ……。
先生が……えーと、なんだ? なんて言えばいいんだ? 彼氏(仮)か?
……先生が彼氏(仮)になったその日そのまま、先生はうちに来ていた。
ソファに座った在義父さんの前に、先生と私が正座している状態だ。
「在義さーん。やっとりゅうが腹括ったんだからいいじゃないっすか」
「流夜なら咲桜だけダダ甘やかしてくれますよー」