溺甘系朧咲夜【完】
「流夜くんなら負けないから」
「なにに⁉」
「咲桜に近づく不埒者に」
「ど、同級生とかになんて言い方を!」
「吹雪くん、復讐計画、私も参加するね」
「あ、じゃー俺もー」
ふゆちゃんの話に加勢し出した在義父さんと降渡さん。
降渡さんは割と常識人なのにー!
「べ、別に怖い思いとかしてないし断って以来しつこくとかされてないから収まってください!」
むしろ今はいい友達だから!
必死に叫ぶ私だけど、大親友はその上を行く。
「大丈夫だよ、在義さん、降渡。まず頼が一撃ずつ精神に喰らわして、金輪際咲桜に言い寄るな、色目を使うなってやってあるから」
「だから高校生を協力者にするなって言ってんでしょうが!」
頼がー、私の小学校からの親友が性格極悪のふゆちゃんのしもべになってるー。
正座したままだったから、床に突っ伏してそう嘆く。
「咲桜ちゃんも結構言うよな」
「あのくらい言ってくれないと、僕としては相手取るの物足りない」