溺甘系朧咲夜【完】
今度は微笑を刻む笑満。
笑満と遙音先輩は幼馴染だけど、小学生のときに一度離れている。
……遙音先輩のご家族に、事件があったんだ。
そしてそれを解決したのが、当時高校生だった流夜くんたち三人。
その後、笑満の家族は住んでいた場所から引っ越して、私と頼のいた小学校へ来た。
そして高校生になって笑満は遙音先輩と再会した。
奇妙な縁で繋がっていた不思議もあるけど、これも運命の一つだろうか。
……笑満と遙音先輩が運命だといいな、なんて思ったり。
……隣でずぞずぞコーヒーをすすっている写真オタクはもう知らん。
頼と私が友達なのは頼の変人極まりない嗜好(しこう)の所為だけど、こいつのことはもう諦めている。
後は野となれ山となれ、だ。
「後継、ねえ……」
ぼやくような口調の龍生さん。流夜くんたち三人自身、龍生さんの後継であり、在義父さんの後継だ。
何か思うところでもあるのか、やや意味深な言い方だった。