溺甘系朧咲夜【完】
日が暮れる前に、三人揃って《白》を出た。帰
ったら、流夜くんがうちに来るからご飯の準備だ。
箏子おばあちゃんも呼んで、一緒に夜々さんの帰りも待とう。
眠そうな頼は放っておいて、笑満となんでもないことを話しながら歩く。
「あ、咲桜―、笑満―」
呼びかけられて振り返れば、クラスの女の子三人が手を振っていた。
「おーい。今帰り?」
「そー。そっちは部活終わり?」
合流して話し出す。スポーツ鞄を肩から下げた三人は、バスケ部だ。
「うん。あ、ねね、咲桜たち見た? 神宮先生に見合い言い寄ってる女。なんか今日、学校まで来たって話、先輩たちがしてたんだけど」
「学校まで⁉」
「それは行き過ぎじゃ……」
驚いた私とは裏腹に、笑満は冷静だった。こ、行動力あり過ぎるだろう金髪美人さん。
もう一人がため息交じりにぼやく。
「なんかさー、やだよね。神宮先生って人気あるから取られるのもやだし、相手の仕事場まで来るってさすがに常識ないでしょ」
………。ごめんなさい。私が謝る筋かわからないけど、なんか居心地が悪い……。
「あ、神宮先生っ?」