好きの代わりにサヨナラを【蒼編】《完》
「彼女とは、中学の同級生です」

俺が言葉を間違えると、ほのかに迷惑がかかってしまう。

深い仲を疑われないように『ほのか』と呼び捨てにすることも控えた。



「昔からのお友達ですか?」

「はい……」

相手が『お友達』という言葉を使ったから、俺は素直に返事をした。



「デビュー前から、ほのかさんと仲がよかったとお聞きしたのですが……」

「仲がいいっていうか……普通に、幼なじみです」

「幼なじみですか……」



『幼なじみ』という言葉も使わないほうがよかったのだろうか。

記者は深くうなずいて、俺には見えないようにメモをとっている。
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