好きの代わりにサヨナラを【蒼編】《完》
「いや、そんなことないです……」

実際、ほのかと俺は付き合っていた訳ではない。

堂々と答えればいいのに、妙な写真を見せられて俺はしどろもどろになってしまった。



「高校生にもなって、付き合ってない男女が手をつないだりしませんよね?」

記者は作り笑いを浮かべるのも忘れて、鋭い目を俺に向けていた。



「あの……すみません、ちょっと今忙しいので……」

「蒼さん、もう一つだけいいですか?」

俺の背中に投げかけられた言葉を無視して、俺は玄関のドアを開けた。
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