好きの代わりにサヨナラを【蒼編】《完》
ほのかの番号を呼び出そうとしたが、こんなことあいつに知らせても仕方がない。

あいつに何かできる訳でもなく、余計な心配を増やしてしまうだけだ。



ほのかが所属している事務所は、有名タレントを多数抱える芸能界有数の大手プロダクションだ。

その事務所に連絡すればなんとかしてもらえるか。



俺はほのかの事務所の連絡先が載っているものがないか、部屋の本棚をひっくり返す。

ほのかの写真を送ったオーディション情報が掲載されている雑誌もまだ取ってあったが、新人開発とは部署が違うだろう。

俺は学習机の引き出しから、一枚の伝票を取り出した。



ほのかが誕生日プレゼントを送ってきた箱に貼られていたものだが、捨てずにしまっておいた。

ほのかの住所の下には、『03』から始まる番号が書かれていた。



これは、どこにつながる番号なのだろう。

全く関係のないところにつながってしまうかもしれないが、それらしい番号はこれしか見当たらなかった。

俺は、その番号をスマホに入力した。
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