好きの代わりにサヨナラを【蒼編】《完》
床には開いたままの雑誌が転がっている。

慌てて事務所の電話番号を探していた俺は、ほのかの写真を送ったオーディションの募集が掲載されているページを開いたまま置き去りにしていた。



俺は、どうしてあの時ほのかの写真をオーディションに送ってしまったのだろう。



まさか、あいつが受かると思ってなかった。

あいつが、こんなに有名なアイドルになると思ってなかった。

記念受験ではすまされない、俺は大変なことをしてしまった。



もう取り返しがつかないことに、初めて気がついた。
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