好きの代わりにサヨナラを【蒼編】《完》
「なんで……さっき笹川自分撮ってたじゃん」

「人に撮ってもらったほうが上手く撮れるじゃん。
なかなか芸能人と写真撮れないし……蓮見君、一緒に来てよ」

「他のやつに頼めよ……」

「いいから早く来て。もう式典始まっちゃうよ」

式典の開始時刻が近づいて、さっきまでほのかに群がっていた女子たちも会場に入っていく。

ほのかも続いて会場に入ろうとしていた。



「蓮見君、早く!」

俺は仕方なく笹川のスマホを持って、ほのかに向かって歩いていく彼女を追いかけた。
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